LEDビジョン門型 組立手順書
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対象: 幅5.0m×高さ3.0m のLEDビジョン(500×1000mmパネル30枚・10列×3段・約270kg)を、STAGE EVOLUTION TRUSS4(29cm幅)の自立門型に吊り込む。トラスの地組から吊り込み完了まで6段階。作成 2026-09-25。
この手順書は構成検討(led-truss-kento v2)の下書きを手順にしたもの。構造の最終確認は有資格者と製品メーカーの荷重表・適用条件で行う。会場の床耐荷重・天井高・搬入経路は事前に書面で確認する。吊り荷の下に人を入れない。
脚立作業の約束。天板に乗らない・またがない。開き止めを掛け、1名が脚立を支える。身を乗り出さず、届かなければ脚立を動かす。踏み面が床上2m以上になる作業が出たら、墜落制止用器具の要否を責任者がその場で判断する。
参考動画: HOW TO「STAGE EVOLUTION トラスシステム組立方法」(サウンドハウス公式) /トラスの連結・ピンの入れ方はこの動画の手順に合わせる。
PHASE 0事前確認と段取り
人員 4〜6名(責任者1・玉掛け1以上)所要 約1時間保護具 ヘルメット・手袋・安全靴。高所は脚立作業のためフルハーネスは使わない(本人決定 2026-09-29)
完成形と寸法
図1 完成形(正面)。寸法は部材長からの推定。水平材下面の高さは T35 の実寸で変わるので、地組の時点で実測して吊り代(約0.7m)を確定する。
部材・金具・仮設材の検品と購入先
リンクは 2026-09-25 時点。サウンドハウスは個別ページ、MonotaRO は個別ページか検索結果(一致品を未特定のもの)。価格は税込表示(変動あり)。「要確認」は購入前にページで型番・定格を確かめる。
| 区分 | 品目 | 数量 | 検品のポイント | 購入 |
| トラス | STAGE EVOLUTION TRUSS4/150(29cm幅・1.5m) | 3 | 水平1・支柱2。曲がり・凹み・溶接割れ、コニカルコネクタの変形。ページで「29cm幅」を確認(/22 は22cm幅で別物) | サウンドハウス 34,000円 |
| トラス | STAGE EVOLUTION TRUSS4/200(29cm幅・2m) | 8 | 水平2・支柱2・脚4 | サウンドハウス 40,000円 |
| トラス | TRUSS4/C21 コーナー(2方向90°・腕0.5m) | 2 | ピン穴の変形 | サウンドハウス 30,000円 |
| トラス | TRUSS4/T35(3方向T) | 2 | 底面の平面度。下にゴムマット(チーム支給)。BP は付かない | サウンドハウス 45,000円 |
| トラス | TRUSS4/BP ベースプレート | — | 不採用(T35 には付かない=2026-09-30 本人確認。脚は底面全体で接地するため床の圧力は問題なしと判断) | — |
| トラス | TRUSSPIN コニカルピン(クリップ付き) | 接続14か所×4=56+予備8 | 曲がり・クリップの欠品。予備は必ず持つ | サウンドハウス 200円 |
| 吊り | ベルトスリング 両端アイ FREAK 65726(幅25mm・1.5m・使用荷重0.8t) | 20(購入済) | タグ・傷・ほつれ。アイは幅25mmの折返し=シャックルの口幅18mmに束ねて通す(無理なら弓側でなくピン側に掛けない・順序は図2) | MonotaRO |
| 吊り | 捻(ねじ込み)シャックル 呼び9 コンドーテック 021Z4U009C(使用荷重0.3tf・口幅18mm・ユニクロ) | 46(購入済・所要40+予備6) | ピンを最後まで締める(仮設のため合マークは付けない)。1点の荷重は最大27kg=定格の9%。番号管理 | MonotaRO |
| 吊り | 枠式ターンバックル 両アイ 2種: スリーエッチ TBSO8(SUS・300kg・枠長120mm)/TRUSCO TTB8E W5/16(SUS・2.94kN・全長190〜280mm) | 10+10(購入済) | 2種は調整範囲が違う。同じ列の2本は同じ型にする(列1〜5=TBSO8・列6〜10=TTB8E のように分ける)。戻り止め(ロックナット)が無い型は結束線で回り止め | MonotaRO/MonotaRO |
| 吊り | M10 足長アイボルト シブタニ EB-901-1030(鉄 SS400・ねじ長30mm・垂直150kgf) | 22(購入済・所要20+予備2) | パネルの穴は M10 の貫通めねじ(2026-09-30 本人確認=底付きしない)。座面まで締めて密着。斜め引き不可。1点15kg=定格の10% | MonotaRO |
| LED | パネル 500×1000mm | 30 | 上段10枚の M10 穴の位置と深さ。ロック機構の動作。電源・信号ケーブル | — |
| 仮設 | チェーンブロック 象印 C-21 0.5t 揚程2.5m C21-00525(フック間最短275mm) | 2(購入済) | 最上段90kgの吊り上げ用。水平材下面4.0m=上フック約3.9m→下フックは床上約1.1〜3.6mを動く。最上段を床に立てた状態(上端1.0m)から吊り代0.6mまで上げるのに必要な移動は約1.7m=2.5mで足りる。年次点検記録 | MonotaRO |
| 仮設 | 吊り上げ用スリング シライ HE 両端アイ 0.5t: 2m×2(水平材にバスケットでブロックを掛ける)・1.5m×2(列3・列8のアイボルト2つにシャックルで掛け、両アイをブロックのフックへ=2脚の代わり) | 2+2(購入済) | 脚角30°以内(アイボルト間隔が狭いので自然に収まる)。幅37mmのアイは捻シャックル(口幅18mm)に入りにくい=ブロック側は直接フックに掛ける | MonotaRO/MonotaRO |
| 仮設 | テント用重り 20kg | 8(購入済・脚先端1か所に2個=40kg) | 転倒抵抗の一部(必須)。脚にラッシングで縛る。床に位置印を付ける | MonotaRO |
| 仮設 | 再利用型結束バンド(スリングの横滑り止め・ウェイトの固定) | 20+4 | 荷重は持たせない | MonotaRO 1,099円 |
| 仮設 | 敷板: プラ敷(樹脂養生板)(コンパネの代わり・2026-09-30 本人) | 脚4本+T35 2か所分 | 脚の底面全長と T35 の下に敷く。T35 の下はゴムマット(チーム支給)と併用。滑り止めにならない材なら脚とプラ敷の間にゴムマットを挟む | — |
| 仮設 | 横方向の振れ止め(2組): 最下段ビジョン横のアイボルト⇔T35 をワイヤーロープ 4mm+ワイヤークリップ 4mm×8個(1端に2個×4端)+両アイターンバックルで繋ぐ | ワイヤ・クリップは在庫あり(2026-09-30 本人)/ターンバックルは購入済(コンドーテック 111Z1EE08 両アイ0.2tf×2、水本 H&H W-3/8×2、フック W5/16×2) | 頭上の吊りには使わない(フック型・参考荷重品)。控えの張りは手で張って弛みを取る程度。ワイヤーカッターは購入済 | ワイヤ / クリップ |
| 工具 | 購入済: アルミレベル300mm×2・下げ振り×2・ゴムハンマー×2・マルチスペーサー 2mm/3mm(シム)・トラス組立て固定用引っ張り棒×1・TRUSSPIN用サイレンサー×6・接続金具(ピン)予備×4/要用意: メジャー(10m)・水糸・脚立(2〜3段)×2・養生テープ・ヘルメット・手袋・安全靴 | 1式 | 脚立は天板に乗らない | — |
購入品の照合(2026-09-30)
本人の購入リスト(トラス・吊り・仮設・工具)を部材表と突き合わせた結果。送出機器側の品(面ファスナー・カッター・レンチ・電源コネクタ・HDMI・ラックトレイ)は本書の対象外。
| 判定 | 品目 | 数量 | 所見 |
| ○ | TRUSS4/150×3・/200×8・T35×2・C21×2・接続金具予備×4・引っ張り棒・サイレンサー×6 | — | 部材表どおり。ピンは各部材付属4本×15=60+予備4=64、所要56 |
| ○ | 足長アイボルト M10 EB-901-1030 | 22 | 垂直150kgf・ねじ長30mm。パネルは貫通めねじ=底付きなし |
| ○ | 捻シャックル 呼び9(0.3tf) | 46 | 所要40。定格品。口幅18mm=25mmベルトのアイは束ねて通す |
| ○ | 両アイターンバックル TBSO8×10+TTB8E×10 | 20 | 所要20。2種を列で分けて使う |
| ○ | ベルトスリング 25mm 1.5m(0.8t) | 20 | 所要20 |
| ○ | テント用重り 20kg | 8 | 所要8 |
| ○ | チェーンブロック C-21 2.5m | 2 | 必要な移動 約1.7m=足りる |
| ○ | シライ HE 2m×2・1.5m×2 | 4 | ブロック掛け用と吊り上げ用に割り当て(部材表参照) |
| ○ | レベル×2・下げ振り×2・ゴムハンマー×2・スペーサー 2/3mm | — | 部材表どおり |
| △ | ターンバックル H&H W-3/8×2・フック W5/16×2・両アイ 111Z1EE08×2 | 6 | 控えワイヤ用として可。頭上の吊りには使わない(フック型・参考荷重) |
| ○ | 再利用型結束バンド(横滑り止め・ウェイト固定) | 24 | ラッシングベルトの代わりに使う(部下指摘 2026-09-30) |
| ○ | 控えワイヤ本体とワイヤークリップ | 1・8 | 在庫あり(本人)。ターンバックルとカッターも有る |
| × | メジャー10m・水糸・脚立×2・養生テープ・ヘルメット・手袋・安全靴 | — | リストに無い。手持ちなら可 |
| ○ | 敷板=プラ敷 | — | コンパネの代わりにプラ敷(本人)。BP は不採用。ゴムマットはチーム支給 |
概算はサウンドハウス分 約600,000円(税込)。吊り金具・仮設は購入済(2026-09-30)。
会場側の確認(着手前に書面で)
- 床の荷重: 脚は T35 だけでなく脚トラスの底面全体(下弦材2本)が床に接地する。常時は支柱直下を中心に分散、転倒方向に力が掛かると倒れる側の脚の外端へ寄る。OA床・木床は敷板で分散。
- 前後の転倒安定: 脚 2.0m・先端ウェイト 40kg×4 で安定倍率 2.5〜3.0(幅5m・設計荷重297kg で 2026-09-30 に綴が3者の式で再計算: 綴 2.6・Codex 式 2.46・Gemini 式 3.0。他 AI の再レビューは幅4.5m 時点のもの。吊り荷の水平力は吊り点高さ 4.0m に作用・水平震度 0.2・接触 50kgf・偏心 0.3m)。倒れる側のウェイトは効かず、効くのは反対側の2か所。滑りに要る摩擦係数は 0.3〜0.35=脚の下にゴムマット。
- 天井高: 水平材上面(約4.3m)+立て起こし時の回転半径(約4.5m)が入るか。
- 搬入経路と組立スペース: 6.5m×4.5m の平面+作業帯。
- 水平材の荷重: 支柱芯々 約6.2m のため荷重表は 7m の行で見る(等分布 177kg/m・中央1点 562kg)。設計荷重 約297kg(画面270kg+金具10%)は等分布で約48kg/m=27%、画面が中央5mに載る場合の曲げは中央1点 約177kg 相当=32%。継ぎ目は 2m と 4m の位置(片側から)で、中央の曲げ最大に近い側の継ぎ目のピンを重点的に確認する。
- 避難動線・消防・興行場の届出要否は会場と協議。
PHASE 1地組(床の上で門型を組む)
人員 3〜4名所要 約1.5時間状態 門型を床に「LED面を上」にして寝かせる
- 位置出し。完成位置に養生を敷き、支柱の中心線(芯々約6.2m)と LED の中心をテープでマーキング。門型は「上端を完成位置側」「脚元を手前」にして寝かせる(立て起こすと脚元を回転軸に上端が起き上がる)。
- 水平材を組む。2m+2m+1.5m をコニカルピンで連結(計5.5m。1.5m をどちらの端にするかは左右どちらでもよいが、図と現物を合わせて記録する)。ピンは1接続4本、全てRクリップまで入れる。ハンマーは樹脂。連結後に通り(真っ直ぐさ)を目視。
- コーナーを付ける。両端に C21。C21 の残りの腕が「支柱側」を向くよう向きを確認してから固定。
- 支柱を組む。各側 1.5m+2m を連結し、C21 に接続。この時点で門型(水平材+支柱2本)が床で完成。対角の寸法を両方測り、差が10mm以内なら直角が出ている。
- T35 を支柱の下端に付ける。T35 の残り2方向が「前後」を向くように。前後の向き=LED面に直角。
- 前脚(2本)を T35 に付ける。LED面を上にして寝かせているので、前脚は真上を向いて立つ。後脚は立て起こし後に付けるので、まだ付けない(床に刺さる向きになるため)。
- スリング20本を一周掛けで仮付け。各列の中心位置(LED 上段パネルの M10 穴の実測ピッチに合わせる)にマーキングし、スリングで水平材の断面を一周させ、両アイをボウシャックル1個に入れる。掛け位置は斜材が弦材に付く節点の直近。横滑り防止は再利用できる結束バンドで仮固定(荷重は持たせない)。
- ターンバックルとシャックルを付ける。シャックル→両アイターンバックル→シャックルの順。ターンバックルは中間位置(余裕を上下に残す)。この段階で「水平材下面→シャックル下端」の長さを1か所実測し、吊り代の計算を更新する。
図2 吊り点1か所の断面。スリングはトラス断面を一周して両アイを真下で合わせる(偏心なし)。金具は上から シャックル→ターンバックル→シャックル→アイボルト。
PHASE 2立て起こしと控え
人員 4〜6名(LED なしの門型 約110kg)所要 約40分停止条件 支柱の傾き 1/200(上端で30mm)超・脚の浮き
- 配置。回転軸になる T35 の底面に敷板を置き、動かないよう2名が足で押さえる(軸ずれ防止)。水平材側に3〜4名。上端に控えロープを2本結び、反対側から1名が保持して行き過ぎを止める。控えロープはテストで使ったスリングを使う(本人決定 2026-09-29。上端は約4mになるので、保持者が離れて持てる長さ=目安5m以上になるようシャックルで連結し、連結部の向きとピンを確認)。
- 起こす。水平材を持ち上げ、歩きながら垂直まで起こす。45°を過ぎたら控えロープ側が主導。垂直の手前で止め、前脚が床に着くのを確認。
- 後脚を付ける。垂直を人が支えたまま、T35 の後ろ側に後脚2本を差し込みピン固定。これで前後4本の脚で自立。
- 床当たりと押さえ。T35 と脚の下にプラ敷・ゴムマット(ゴムマットはチーム支給)。脚4本は底面の全長が床に当たること(下弦材2本に沿って名刺を差し、入る所はシムで埋める)。全長が接地してから、各脚の先端に 20kg ウェイトを2個(40kg)載せて結束バンドで脚に縛り、床に位置印を付ける。
- 垂直・水平を出す。下げ振りで支柱の傾き(前後・左右)を見る。許容は 1/200。水平器で水平材のレベル。ずれは敷板で調整。
- 横方向の振れ止め(後で張る)。脚は前後にしか出ていないので、画面と平行方向の振れ止めが要る。方法は最下段ビジョンの横(両端の列の側面)に付けたアイボルトと T35 をワイヤで繋ぐ(部下指摘 2026-09-30)。最下段は PHASE 4 で付くので、張るのは PHASE 4 の最後。それまでは揺すり試験で自立を確認し、人が近くで支える。
- 揺すり試験。門型を手で前後左右に揺すり、脚の浮き・ピンの鳴き・ぐらつきがないことを2名で確認。
図3 立て起こし(側面)。前脚を先に付けて寝かせ、起こしてから後脚を付ける。回転軸の T35 は人が押さえる。
PHASE 3最上段(10枚)の吊り上げと接続
人員 4名(チェーンブロック2・接続2)所要 約1時間荷重 最上段1列分 10枚=90kg+金具
- 最上段を床で組む。養生の上に上段パネル10枚を横一列に並べ、ロックで連結。上面の M10 穴20か所に M10 足長アイボルト(ねじ長30mm)を座面まで確実に締める(工具で増し締め、アイの向きは吊り方向)。電源・信号ケーブルを列内で先に配線し、束ねる。
- チェーンブロック2台を水平材に掛ける。位置は LED 幅の内側、列3と列8の真上付近。水平材の断面を一周する短いスリング(0.5t)をバスケットで掛け、ブロックのトップフックに。ブロックの真下に列3・列8が来る。
- 吊り上げ用スリングを最上段に掛ける。列3と列8それぞれの M10 アイボルト2つに2脚スリングを掛け、チェーンブロックのフックへ。1点あたり約23kg。列の中心が2台の中間に来るよう左右のバランスを見る。
- 地切り。2台を少しずつ同時に巻き、床から5cm 浮いた所で止める。水平・ロックの噛み・ケーブルの引っ掛かりを確認。異音があれば下ろす。
- 吊り上げ。2台を同調させて巻き上げ、両端のレベル差が 50mm 以内になるよう交互に操作。パネル上端が「シャックル下端」の高さ(水平材下面から約0.6m下)に来た所で止める。
- 20か所を接続。脚立2台で両端から中央へ、各列2つのシャックルをアイボルトに通しピンを締める。ターンバックルは仮の長さのまま。全20か所の接続を2名で指差し確認(ピンが最後まで入り、締まっているか。仮設のため合マークは付けない)。
- 荷重を移す。チェーンブロックをゆっくり緩め、20本のスリングに荷重を移す。移り切ったら列の水平を水糸で見て、ターンバックルで粗調整(左右対称に回す)。
- チェーンブロックを外す。吊り上げ用スリングをアイボルトから外し、ブロックとバスケットスリングを水平材から撤去(下段取付の邪魔になる)。撤去中も列の下に入らない。
図4 最上段の吊り上げ。チェーンブロックはあくまで「吊りスリングに荷重を移すまで」の仮設。移し終えたら撤去する。
アイボルトの使用率。吊り上げ中は列3・列8の M10 アイボルト4本に約23kgずつ(垂直80kgfの28%)。本設では20本に約15kg(19%)。いずれも斜め引きにならないよう、2脚スリングの脚角は鉛直から30°以内にする。
PHASE 4下段の取付(上から順に)
人員 3〜4名(パネル手渡し2・取付1〜2)所要 約1.5時間高さ 2段目 床上1.3〜2.3m(脚立)・3段目 0.3〜1.3m(床から)
- 2段目を中央から外へ。列5・列6(中央の2列)のパネルを脚立で持ち上げ、最上段の下にロックで連結。次に列4・列7、列3・列8…と左右対称に進める(片側に偏らせない)。各パネルは9kg、2名で受け渡し。
- 各パネルのロック確認。上下・左右のロックが全て掛かっているかを取付者が声出しし、もう1名が目視で復唱。ロックの掛け忘れは連鎖落下の原因。
- 3段目を同じ順で。床上0.3〜1.3m なので床から作業。下端の床上クリアランス(約0.3m)を確認。
- 横方向の振れ止めを張る。最下段の両端の列の側面にアイボルトを付け、左右それぞれ T35 へワイヤ(クリップ2個で端末処理・両アイターンバックル)で繋ぐ。張りは弛みが取れる程度(画面を引っ張らない)。ワイヤは通路にかからない位置に。
- ケーブル。電源・信号を各列で上から下へ通し、余長は上段の裏で束ねる。ケーブルの重さでパネルを引っ張らない(張力ゼロで垂らす)。電源投入はまだ。
- 目地と段差の点検。画面全体を離れて見て、縦目地・横目地の開きを確認。1.5mm 以上の開きや段差があれば、その列のターンバックルで上下を合わせる。
図5 下段の取付順。2段目は脚立、3段目は床から。列は中央から左右対称に進め、片側荷重を作らない。
PHASE 5調整・検査・通電
人員 2〜3名所要 約40分
- 水平と垂直の追い込み。画面上端に水糸を張り、各列のターンバックルで上端を一直線に。回す量は左右対称、1回に半回転以内で様子を見る。下げ振りで画面の垂直を確認。
- 金具の最終確認(20か所)。シャックルのピンが最後まで入り締まっている、ターンバックルの戻り止めナットが締まっている、アイボルトが座面密着、スリングがねじれていない。2名で指差し。
- 構造の再確認。脚の外端の浮きと下弦材の接地(名刺)、支柱の傾き(1/200 以内)、振れ止めワイヤの張り、ウェイトが位置印からずれていないか、T35 継手の開き、全ピンのRクリップ。
- 通電とテストパターン。グリッド(格子)を表示し、パネル境界で線がずれていないか。ずれは目地の開きの兆候なので、その列のターンバックルで直す。
- 記録。完成写真(正面・両側面・脚元・吊り点のアップ)、使用した金具の番号、実測寸法(水平材下面高さ・吊り代・画面下端高さ)を残す。
運用中の点検(開場前・休憩ごと): 脚の外端の浮き(倒れる向きと反対側が先に浮く)/ウェイトのずれ/支柱の傾き/目地1.5mm以上の開き/金具のピン/ケーブルの張り。どれか1つでも出たら画面を止めて原因を見る。
PHASE 6撤去(逆順)
- 電源を落とし、ケーブルを外す。3段目→2段目の順にパネルを外→中央の順で外す(取付の逆)。
- チェーンブロック2台を再度掛け、最上段を2脚スリングで受けてから20か所のシャックルを外し、床まで下ろす。
- 控え・ウェイトを外す前に人を配置し、後脚を外してから前脚を軸に倒す(立て起こしの逆)。控えロープで速度を制御。
- 分解。スリング・シャックル・ターンバックル・アイボルトは番号ごとに点検し、傷のあるものは廃棄。
停止条件(作業中いつでも)
- 支柱の傾きが 1/200(上端で30mm)を超えた。
- 脚の外端が浮いた(名刺が入る)、またはウェイトが位置印からずれた。
- 吊り上げ中に両端のレベル差が 50mm を超えた、または異音。
- LED の目地に 1.5mm 以上の開きや段差が出た。
- 金具のピン・クリップが1つでも欠けている。
- 吊り荷の下に人がいる。
着手前チェックリスト
出典: 構成検討 led-truss-kento-20260925 v2(荷重表 STAGE EVOLUTION TRUSS4/29cm幅・7mスパン 等分布177kg/m・中央1点562kg・3点398kg。2026-09-30 に幅5.0m・水平5.5m へ寸法変更)、MonotaRO 商品ページ(2026-09-25 確認)。数値のうち吊り代・水平材下面高さは部材長からの推定で、地組時の実測で置き換える。